fc2ブログ
らいLIGHT248号 『ならぬことは…』
…ならぬものです』。言わずと知れた今年のNHK大河ドラマの
キャッチフレーズ。この言葉を知ったのがいつだったのか、
5~6年前に読んだ藤原正彦さんの「国家の品格」だったような
気がします。
これこそ日本人としての戒律、これが日本を素晴らしい国にして
いる根本的な心情ではないかと感銘を受けました。
会津藩では藩士の子弟を「什」と言うグループに分け、什長と
呼ばれたリーダーを中心にこの掟を心身にしみ込ませました。
戊辰戦争に負け、明治政府には迫害を受けましたが、その中からも
明治時代を造り上げた逸材が輩出した背景がこの掟だと思います。
当然、会津藩だけでなく日本中の各藩で同じような趣旨の教えが
なされていたはずです。

一、 年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二、 年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、 虚言をいふ事はなりませぬ
四、 卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、 弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、 戸外で物を食べてはなりませぬ
七、 戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
『ならぬことはならぬものです』

前回、『和』で書きました。この会津『什の掟』は『和』が
成り立つ大前提と思います。人が社会を構成し、力を合わせて
全ての人々が幸せに生きられるには、こうした人として最低限の
守るべきものが必要です。その一つひとつに理屈はいりません。
『ならばぬことはならぬものです』です。もちろん、七条は今の
時代にあいませんし、六条も場によることは言うまでもありませんが。

なお、什の掟の"現代版"として会津若松市が「あいづっこ宣言」を
策定した他、最後の一節「ならぬことはならぬものです」を引用した
NN運動が福島県で展開されているそうです。日本中に広まることが
期待されます。

先月、製造業の特に車関連企業のタイ進出の実態を知る視察に
参加しました。昨年度、タイへの外国からの投資の60%以上が
日本からだそうです。ものすごい勢いです。タイは東南アジアの
デトロイトと言われるところまで来ています。
車関連だけではありません。建設・飲食などのいわゆるサービス業
分野でも、製造業をフォローして進出してきています。
日本から仕事が減るのを目の当たりにしました。日本はどうすべきか、
これまでの日本を造り上げてきた日本人を取り戻すことだと思います。
会津の人々の心身を鍛えた『什の掟』、私たちも実践していきましょう。      
スポンサーサイト



2013/02/01(Fri) | らいLIGHT | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
前のページ ホームに戻る  次のページ