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らいLight 264号 『もたれる』
 休息とかリラックスしている時以外で、人が何かに「もたれている」姿を
私は好きではありません。例えば地下鉄などの電車内、乗降口にもたれて
スマホに釘付け、こんな姿をしょっちゅう見かけます。そんな人の多くが次の
駅で降りるのでもなく、単に出入りの邪魔をしている。
百貨店やショッピングセンターのエスカレーターでは、手すりを持って下さい
とのアナウンスがあります。確かに急停車などの際の事故防止には手すりを
持っていることが必要ですが、持っているだけでなく手すりにもたれてしまう
人の多いこと。どうも真直ぐに立つのが苦手な人が多いようです。

 実際、ちょっとでも「もたれる」と立っているのが楽に感じるのは事実です。
でも身近にあるものに安易にもたれていると、真直ぐに立つ力が衰え、
何処でももたれたくなります。もし、自分がつい何かにもたれるのが多いと
感じたら、もたれるのを止めて真直ぐに立つようにしましょう。もちろん、
高齢だったり障害があって真直ぐ立つのが難しい場合のことではありません。

 心身一如と言います。私たちの心のありようは体の動きとして表れ、
体の動きは心のありように影響を与えると思います。
すぐに何かにもたれる人は、心もなにかにもたれてしまうのではないでしょうか?
日ごろの生活の中で、すぐにもたれてしまう人は自分で思う以上に、自ら考えて
行動するのではなく、周囲の人に頼ったり引きずられて生きているような気が
します。

 私たちは一人では生きていけず助け合って生きています。でもそれはもたれ
あって生きているのではありません。自分で考え自分のやることに責任を持ち
ながら、お互いに補い合い支えあって生きていくのです。
それでこそ社会、小さくは家族・友人の間、少し大きくなると会社や学校、
そして国が成り立ちます。もたれる人ばかりでは社会は成り立ちません。また、
もたれているばかりでは自分が生きている感慨が少ないでしょう。

 たかが「もたれる」くらいでなにを大袈裟なお説教をしていると思うかも
しれませんが、その気にもしない小さな体の動きこそが、人そのものを正直に
表すのです。立派な人は姿勢が良い。いわゆるアーティストと称する人たちの
ことはさておいて、だらけた姿勢の素晴らしい人は少ないと思います。
健常者にとっては、なにかにもたれることなく、自分の足で真直ぐ立つことが
心身ともに自立している証です。先ずはもたれないで立ちましょう。

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2014/06/01(Sun) | らいLIGHT | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
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