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らいLight 269号 【角度】
 幾何の話しではありませんから、数学が嫌いな人も安心して下さい。私が
30代のころの思い出です。
昔、日本街路灯の東京支店は別の会社でした。父が前の東京オリンピックを
目指して東京に進出しました。今でもご縁のある大会社の代理店が所有して
いた品川の土地・建物を購入し、そこで会社を設立し仕事を始めました。
その代理店の方も大株主として経営に参画していました。

 私が日本街路灯に入った頃には合併し一つの会社になっていましたが、
その方は大株主のままでした。その株を引き取りたくて、当時の役員などが
折衝しても上手くいきません。そこでまだ30代だった私に「君がやってみろ」と
お鉢が回ってきてしましました。
社長の息子として行かなきゃ仕方が無いと渋々新幹線で東京へ。新幹線の
車中でどうすればいいのか困っていたことは結構はっきり覚えています。
その車中でふと思いつきました。株の話しは別にして、先ずはその会社に
参画した経緯や当時の思い出など聞かせてもらおうと思ったのです。

 お会いした場所などは覚えていないけど、笑顔で面談に応じてくれたのは
確かです。結果としては額面に近い価格での株に引取りに応じて頂けました。
それで日本街路灯は非常にシンプルな株主構成の会社になり今に至っています。

 どうして上手く話しが進んだのか。たまたま、その方が急ぎのお金を必要と
されていた?その方にとっては息子のような年代のものとの話が楽しかった?
それまでの株の売買だけの折衝ごとではなく、自分の人生など伝えたかった?
などなどいろいろと想像できます。いずれにしても和やかな歓談のうちに株を
引き取ることができました。

 私はこの時、人の見方と言うか接し方のとても大切なことを体感したのです。
人やものは今見ている面だけではない、意識して見る角度を変えれば他の面も
目に入ってくるということです。これはその後の私の人生にとても大きな影響を
与えました。

 私はもともと穏やかな性格らしく、人と衝突することは少なかったのが、その後
ますます人と諍いを起こすことはなくなったと感じています。人生には相手がどう
あれ真正面からぶつかり、そこに闘いがあろうと突破しなければならない場面も
あります。しかしそうしたことは少なく、たいていのことはどちらに転んでも大した
違いはないことが多いのです。
時には見方の角度を変えることで問題の解決や新しい答えが出てきます。対象は
人だけでなく「もの・こと」についても同じです。
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2014/11/01(Sat) | らいLIGHT | トラックバック(-) | コメント(-) | page top↑
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